取引先がなぜ建設業許可を取得することを求めるのか
日頃取引をしている元請企業から建設業許可を取得することを求められることがあります。
その理由は、建設業法では特定建設業者に対し、発注者から直接請け負った建設工事に参加している下請企業にその建設工事の施工について、建設業法の規定や建設工事の施工に関する法令、建設工事に従事する労働者の使用に関する法令の規定に違反しないよう指導に努めるべきことが定められているためです。
また特定建設業者は下請企業が法令の規定に違反していると認めた場合、その下請企業に対し違反を是正するよう求めるべきこと、特定建設業者が違反の是正を求めたものの下請企業が違反を是正しない場合、特定建設業者はその旨を行政へ通報しなければならないことが定められています。
そのため日頃取引をしているなかで、今後、建設業法で定める請負金額の制限を超える可能性のある下請企業に対し、建設業許可を取得して欲しい旨の要望がでてきます。
参考記事:建設業許可が必要なケースとは
特定建設業者の下請企業に対する指導について定めた条文も併せてご参照ください。