経営事項審査|工事種類別年間平均完成工事高X1とは
経営事項審査の審査項目の1つに工事種類別年間平均完成工事高(X1)があります。
工事種類別年間平均完成工事高(X1)の総合評定値P点に占める割合(ウェイト)は25%となります。
この記事ではX1の概要や求め方を紹介しています。
ー経営事項審査の審査項目ー
工事種類別年間平均完成工事高(X1)は、経営規模等評価申請をした業種ごとに評点がつきます。
例えば「土木一式工事」「とび・土工・コンクリート工事」「管工事」の3業種について経営規模等評価申請をした場合、「土木一式工事」「とび・土工・コンクリート工事」「管工事」の3業種にそれぞれ評点がつきます。
工事種類別年間平均完成工事高は、直前2年平均または3年平均から選択することができます。年間平均完成工事高が多いほど、評点は高くなります。
ここで2年平均を選択すると、技術力(Z)の元請完成工事高も2年平均となります。工事種類別年間平均完成工事高(X1)での年数の選択が、技術力(Z)の元請完成工事高へ連動します。
関連記事:経営事項審査の技術力Z点の構成・評価項目・点数の求め方
X1の求め方
X1は、自社の年間平均完成工事高を下の評点テーブルに当てはめて計算します。
評点テーブルの左側を見て、自社にあてはまる年間平均完成工事高の箇所に記載されている計算式を使い、X1を求めます。
例えば、自社の管工事業の2年間の平均完成工事高が309,478千円だとします。この場合、評点テーブル「3億円以上 4億円未満」の箇所の計算式に309,478千円をあてはめます。
ー年間平均完成工事高が309,478千円の場合ー
42×309,478÷ 100,000+716=X1 845 (※小数点以下の端数がある場合は、これを切り捨てる。)
この場合、X1は845点となります。
複数業種を申請する場合は、「2年平均」「3年平均」のどちらかに統一する
複数業種について経営事項審査を受ける場合、工事種類別年間平均完成工事高を「2年平均」「3年平均」のどちらかに統一して申請します。
業種ごとに2年平均と3年平均を選択することはできせん。「土木一式工事」と「とび・土工・コンクリート工事」を2年平均にして、「管工事」を3年平均にすることはできないということになります。
申請をするすべての業種を「2年平均にするか」「3年平均にするか」のどちらかに統一します。自社が最も評点をよくしたい業種は、「2年平均」「3年平均」のどちらがよいかを考えて選択することになります。
また入札参加資格の格(ランク)や受注機会の確保を考慮し、自社がBランクやCランクにとどまりたいと考えた際、「2年平均」と「3年平均」から年間平均完成工事高の少ないほうを選択するといったことも可能です。
自社の方向性や考え方により、「2年平均」「3年平均」のどちらにするのか決定します。
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