早めに押さえよう!新規の産業廃棄物収集運搬業許可申請に伴う講習会
産業廃棄物の収集運搬業の許可を取得するための要件の1つに、「産業廃棄物の収集運搬を的確に行うに足りる知識と技能を有すること」が挙げられます。
この要件は、公益財団法人 日本産業廃棄物処理振興センターが実施する「産業廃棄物又は特別管理産業廃棄物処理業の許可申請に関する講習会(新規)」を受講し、講習会の最終日に行われる修了試験に合格することにより認められます。
講習会の受講と聞いて何やら面倒に感じられたかもしれません。
ですが講習会は、はじめて許可申請をするにあたり避けて通ることはできないものです。
この記事を読むことにより、講習会と許可申請の関係を知ることができますので、許可の取得を検討されている方はご参照下さい。
講習会の受講と修了試験合格は、許可申請を行うための第1ステップ
講習会を通し、新たに収集運搬業を行うための必要な専門知識・技能について修得していきます。
学歴、国籍、実務経験等の受講資格は特にありません。
注意が必要な点は、講習会の受講と修了試験の合格のみでは、排出事業者から委託を受けて収集運搬業務を行うことができないことです。
講習会修了後、収集運搬業務を行う都道府県や政令市へ産業廃棄物収集運搬業の許可申請を行わなければなりません。
許可申請の際、講習会修了後に送付されてくる講習会修了証の写しを許可申請書に添付する必要があります。
早く許可を取得したいと考えていても、講習会を受講をしていなければ、許可の申請をすることはできません。
そのため講習会の受講は、申請をするにあたっての第一段階といっても過言ではない、重要なものとなっています。
誰が講習会を受けるのか
申請者が法人の場合 代表者または申請に係る業務を行う役員
申請者が個人の場合 申請者本人
全国どこの会場で受講してもよい
許可申請を行う都道府県とは関係なく、全国どこの会場で受講しても構いません。
地方では1年に数回しか講習会が実施されない都道府県もあります。
急いで許可を取得したい場合で、ある程度遠方の会場でも講習会を受講できる方は、隣県の会場をはじめ、他県の会場で受講することも可能です。
急いで許可を取得したい方は、県外の会場も含めて講習会の受講を検討していきましょう。
なお大都市圏の会場は、早い段階で定員が埋まってしまうことがあります。
受講を希望する会場の空き状況が確認できる
グーグルやヤフーの検索窓に、「産廃 講習会 空き状況」や「産廃 講習会 空席状況」と入力し、検索をします。
上位に公益財団法人 日本産業廃棄物処理振興センターのWEBサイトが表示されます。
WEBサイトを確認しますと、「開催日程・空席状況 Web申込みはこちら」というバナーがありますので、このバナーをクリックします。
受講を希望する講習会を選択し、併せて「開催地域」や「開催月」を指定して検索すると、空席状況を確認することができます。
表示されている空席状況の表示はリアルタイムのものではありません。
そのため空席状況が「△」となっている場合は、すでに会場の定員が埋まっている可能性もあります。
講習期間
・産業廃棄物の収集・運搬過程 2日間の日程で行われます。 受講料 31000円
・特別管理産業廃棄物の収集・運搬過程 3日間の日程で行われます。 受講料 47100円
修了試験に合格した時と不合格の場合
講習会の最終日に行われる修了試験に合格した場合、講習会終了後、約2週間で講習会修了証が送付されます。
修了証の写しを許可申請書に添付し、許可申請を行います。
もしも不合格だった場合
修了試験に不合格の場合、再修了試験の案内がきます。
2回に限り、再修了試験を受験することができますので、合格して許可申請に備えましょう。
再修了試験受験料3000円が必要です。
講習会修了証には有効期限がある
産業廃棄物収集運搬業の許可申請の際、講習会修了証の写しを添付し、許可要件の1つである「産業廃棄物の収集運搬を的確に行うに足りる知識と技能を有すること」を証明します。
この講習会修了証には有効期限があり、講習会修了の日から5年間となっています。
講習会終了後に送付されてくる修了証に修了の日が記載されています。
イメージ
JWセンターのホームページから講習会の申込みをします。
講習会の申込みは、JWセンターのホームページから行います。
2020年度より、オンライン講義+会場試験の2段階式の講習会となっています。
収集・運搬課程 2021年度の青森県での開催日
2021年10月7日・10月8日
2020年度より、オンライン講義+会場試験の2段階式の講習会となっています。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
産業廃棄物収集運搬業の許可をはじめて取得するにあたり、講習会の受講は避けて通ることができません。
欠格要件に該当していないこと、運搬する産業廃棄物の性状や排出方法に応じた車両を用意していることなど、許可を取得するには様々な要件があるのですが、講習会の受講と最終日に行われる修了試験合格も「産業廃棄物の収集運搬を的確に行うに足りる知識と技能を有すること」を証明するための重要なものです。
希望する受講会場が定員で埋まってしまう可能性もありますので、許可の取得を検討している方は、早めに申込みを行っておきましょう。
あわせてご参照ください。
参照:産業廃棄物収集運搬業許可を受けるために必要な主な5つの許可要件(積替え保管を行わない場合)
参照:政令市や通過するだけの都道府県の許可は受ける必要がある?
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